約束



ねえ 覚えてる?

あの日の夜に

『花見をしよう。』

そう 約束した事。

君の部屋の窓を開けると

大っきな桜が見えたよね

「夜桜を君と一緒に見い。」

そんな小さな事が

あの時のあたしにとっては

大っきな 大っきな

夢だったの。

でも、そんな夢も叶わぬまま

桜は散ってしまったね。


君を諦めるには、

丁度良い時期なのかもしれない

諦める なんて、

逃げ言葉のようで

使いたくはないんだけど

そうでもしなきゃ

あたし 絶対

中途半端な人間になる。

また好きな人が出来ても

「でもやっぱり君が好き。」

そうなっちゃう気がするの

恋愛なんて そんな事の

繰り返し。

繰り返しなんだけど

それぢゃ あたしは

ズット ズット進めない

ズット ズット空回り

ズット ズット独り。

やっぱり あたしは小さいから

そんな日々に

絶えられなくなるの

解ってる。

だから 本当にさよなら。

そんな事あたしに出来るかな

本当は 大っきな人になって

君の帰りを待ってたい。

あの約束を叶えたい。

あの夢を叶えたい。

もう ダメかな・・・?

此処から見える一本の

桜の木

あの桜が散りゆくのと同時に

あたしの想いも散るの?

そんな日が来るとしたら、

桜の花が綺麗に散るように

あたしの恋も

桜に負けないくらい

綺麗に散らせてみせるね。


愛をたくさんありがとう。












Keita I loved you.


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